システム運用管理とは、システムがスムーズに効率よく稼働するように、保守管理や継続的な運用を行うことです。大きく分けるとネットワーク管理、システム管理、業務管理の３つの仕事があります。ネットワーク管理は社内のネットワークに対する障害対策とセキュリティー管理、ネットワーク関連の設備管理などを行うものです。システム管理はシステムが安定して稼働するようサーバや端末等の管理をしたりバックアップを作成したり、システムに関する資産や備品の管理をしたりするものです。業務運用管理はスケジュール通りにジョブが実行されているかなど業務に関する部分を運用管理するものです。目に見えるものではないのでわかりにくい仕事ですが、システムがトラブルなく稼働するように効率やコストを考えていく大切な役割を担っています。
システム運用管理でいかに仕事を効率化するか
システム運用管理で目指すものは、システムをどれだけ効率よく動かせるか、質を良くできるか、そしてコストを削減できるかです。相反するようですが、効率よくコストも削減できる方法がある場合もあるでしょう。それを考え実現するシステムを作っていきます。効率を上げればコストも上がってしまう場合には一番バランスの良い状態を見極めなければいけないでしょう。効率と品質、品質とコストに関しても同じです。これらを実行していくためにシステムを構築していくわけですが、自動化した方が良い仕事と人的な対応をした方がいい仕事の見極めが大切です。確実性やスピードが求められるもの、繰り返し一定の作業を行うものに関しては自動化する方が良いでしょう。一方、臨機応変なアクションが求められるものについては人的対応をした方が良いでしょう。
システム運用管理は大切な仕事です
システム運用管理の仕事では、新しいシステムを構築することや、既存のシステムを改善することももちろん重要ですが、現存するシステムを円滑に管理運用して動かしていくことも大事な仕事です。どんな業種の仕事であれ、今やITシステムへの依存度はどんどん上がっていますので、万一システムが止まってしまえば企業は大ダメージをくらいます。あらゆる業務が滞ってしまうでしょう。そんなことのないよう日々細かなメンテナンスから情報の管理まで様々なことをシステム運用管理の仕事をしている方が担っています。何をしているかよくわからない地味な仕事と認識されがちですが、縁の下の力持ち的な、企業にはなくてはならない存在なのです。ITに関する専門的な知識や技術も必要ですし、常に新しい情報を学ばなければいけない大変な仕事です。